お風呂の温度
- masumitsuph
- 2020年2月12日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年9月18日

風呂の適温は何度? 季節や目的に応じた風呂の最適温度とは!?
風呂には、さまざまな効果があります。
・身体の汚れを落とす。
・身体を温める。
・新陳代謝をアップする。
・美容やデトックス効果。
・気分転換やリフレッシュ効果。
上記のように、健康・美容・気分に効果がある風呂ですが、「適温」は何度なのか、考えたことはありますか? ぬるいお湯に長時間入るのが好き、熱いお湯をガマンしながら入るのが好き…など、温度の好みは人それぞれでしょう。しかしながら、風呂の温度によって入浴効果は異なるのです。
風呂の温度は、主に「微温浴」「中温浴」「高温浴」の3種類に分かれます。それぞれの効果を比べてみましょう。
微温浴の効果
37度〜39度程度のお湯で入浴することを「微温浴」といいます。
体温よりも少し高いだけなので、誰でも入浴しやすい温度です。
微温浴は、香りのいい入浴剤を入れて、ゆっくりと長時間入るのが好きな人にぴったりでしょう。
また、ぬるめのお湯は、イライラやストレスなど、精神の鎮静効果があります。
37度〜39度のお湯は、自律神経の「副交感神経」を刺激して脈拍を落とし、血圧を低くする効果も得られるのです。
さらに、筋肉疲労を回復する効果もあります。
長時間、歩いたり立ったりして足腰がだるいときにはぴったりです。
本などを持ち込んで、20分以上しっかりと湯船につかってください。
中温浴の効果
39度〜42度程度のお湯で入浴することを「中温浴」といいます。
39度は、交感神経から副交感神経に切り替わる温度なのです。
最も一般的に好まれている温度で、微温浴よりも身体を温める効果があります。
適度な発汗が得られながらも、身体の脂肪は溶け出さないので入浴後の乾燥が気になる女性にはぴったりでしょう。入浴する時間は、15分ほどが適切です。
中温浴の場合は、血液の循環がよくなり新陳代謝もアップします。
身体が温まり、首や肩のコリも解消できるでしょう。
高温浴の効果
42度〜45度程度のお湯で入浴することを「高温浴」といいます。
ちょっと熱めの温度で、日本人の年配の方が好むようです。
熱さが身体に刺激を与えるので、自律神経の「交感神経」が活発になり心拍や血圧が上がります。
精神や神経が高ぶるので、朝なかなか目が覚めないときや、仕事の前に気合いを入れたいときなどに最適です。
疲れていて、だるさを感じるときに入ると気分もスッキリとするでしょう。
ただし、高温の入浴は皮膚の脂肪を溶かし入浴後の乾燥を招きます。
保湿効果の高いボディーミルクやローションなどで、スキンケアをしてください。
また、上記3つの温度以外に「超高温浴」もあります。
45度〜48度ほどの高温で、草津温泉の「時間湯」が有名です。
ルールに従って、数分だけ高温のお湯に入ることで、デトックス効果などを得られます。
ただし、自己流で行うのは危険を伴うのでやめましょう。
季節別の風呂の適温
健康にも美容にも効果が得られる風呂の最適温度は、季節によっても異なります。
春夏シーズンの温度
日ごとに暖かくなってくる春から夏にかけては、37度〜39度程度の「微温浴」が適しています。冬よりも寒くないので快適に入浴ができ、心身ともにリラックスするでしょう。
春先の花粉症にもうれしい効果があります。微温浴は、リラックス気分を招く副交感神経の働きを高め、気分が落ち着くだけではなく、鼻のとおりがよくなり、かゆみが収まる効果も得られるのです。
また、夏場は気温の高い屋外と、冷房の効いた室内を出入りすることで自律神経のバランスが乱れます。微温浴による、ゆったりとした入浴を1日の終わりに行うことによって、自律神経のバランスが整うのです。
秋冬シーズンの温度
真夏は日中に大量の汗をかくので、爽やかな気分を味わえるシャワーだけで済ませるという人も少なくありません。
しかしながら、気温が下がり涼しくなる秋は温かい風呂が恋しくなるものです。
秋冬は、40度〜43度くらいの「中温浴」か、もう少し高めの温度が向いています。発汗効果も高く、夏の紫外線ダメージで荒れたお肌に必要な、新陳代謝も促してくれるのです。
気温が低くなる冬には、じっくりとつかることによって血行を上げて身体を芯から温めます。ただし、長時間の入浴は、身体にも心臓にも負担をかけるので要注意でしょう。湯船につかる時間は20分以内にしてください。
冬場に風邪をひいたときには
昔は、「風邪をひいているときは、お風呂は入ってはいけない」といわれていました。しかしながら、その理由は「すきま風が入る昔ながらの木造住宅では湯冷めをするから」なのです。
現在では、暖房の効いている部屋や暖かい寝具などがそろっています。入浴後の温まった身体と、室内や布団のなかの温度差はさほどありません。お風呂に入ったほうがいいケースもあるのです。
風邪のときに入浴するメリットとしては…
・血行をアップする。
・浴室の湯気は、鼻や喉の保湿対策になる。
・発汗で汚れた肌を清浄にする。
・お湯で体温が上がるため、身体は熱を逃がそうとする。
・身体が温まり、ウイルスに対する抵抗力がアップする。
ただし、38度以上の高熱や吐き気、下痢があるときは入浴は控えましょう。また、入浴するときには、脱衣所や浴室を事前に暖めて、湯冷めをしないように気をつけてください。風呂の温度は、40〜41度ほどがよいでしょう。
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